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岡「金」 体操個人総合 日本勢4連覇…村尾「銀」 柔道男子90キロ級

読売新聞 / 2024年8月2日 5時0分

 【パリ=読売取材団】第33回夏季五輪パリ大会は第7日の1日、柔道男子100キロ級で前回東京大会覇者のウルフ・アロン(28)(パーク24)は準々決勝、敗者復活戦と連敗し、柔道競技初日から続いていた日本男子のメダル獲得が途切れた。

 第6日の7月31日は体操男子個人総合決勝で、岡慎之助(20)(徳洲会)が初出場で金メダルを獲得した。岡は今大会、団体総合と合わせて2冠。男子個人総合は2012年ロンドン、16年リオデジャネイロを制した内村航平、21年東京で優勝した橋本大輝(22)(セントラルスポーツ)に続き、日本勢が4連覇を達成した。橋本は6位。

 柔道男子90キロ級の村尾三四郎(23)(JESグループ)は銀メダルだった。

20歳 挑戦も我慢も

 姿勢の美しい手放し技を次々に決め、着地もまとめ、岡は晴れやかな表情で鉄棒の演技を終えた。最後の中国選手の演技を見届け、息をのんで結果を待つ。やや長い採点時間を経て、20歳の新王者が誕生。橋本やコーチと肩を組み、何度も跳び上がった。ずっとこの瞬間を夢見ていた。

 最初のゆかで5度の機会のうち3度、着地を止めた。あん馬以降も慎重に、一喜一憂せず技を繰り出していく。6種目中5種目を終え首位に立ち、逃げ切った。

 忍耐力は、持ち味だと言ってもいい。

 岡山県出身で、体操を始めたのは4歳。中学卒業後は高校の部活動ではなく、社会人トップチームの徳洲会に飛び込んだ。代表クラスの選手は強豪の高校、大学で体操部に所属し、同世代の選手と競い合って力をつけるのが一般的。岡は成長痛に苦しんだ時期でもあり、「長期的に考え、3年間はちゃんと体をつくろう」と決めた。一流選手の練習も目の前で観察できる。画期的であり、失敗の危険もある選択だった。

 2022年に右膝に大けがを負っても地道なリハビリに耐えて復帰し、初出場の五輪で金メダル。日本協会の水鳥 寿思 ひさし・男子強化本部長は「覚醒してくれた。まだまだ力を伸ばせる選手だから『日本の宝』と言って間違いありません」。ほぼ前例のないルートで頂上にたどり着き、「これからもチャレンジ精神だけは忘れない」と岡。挑戦も我慢も、最高の形で報われた。(大舘司)

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