アップル４～６月期決算、２四半期ぶり増収増益…動画や音楽配信が好調

アップルのロゴ＝ロイター

　【ニューヨーク＝小林泰裕】米ＩＴ大手アップルが１日発表した２０２４年４～６月期決算は、売上高が前年同期比５％増の８５７億７７００万ドル（約１２・８兆円）、最終利益が８％増の２１４億４８００万ドルだった。動画配信や音楽配信などの「サービス」部門の売上高が好調で、２四半期ぶりに増収増益となった。

　サービス部門の売上高は１４％増の約２４２億ドル、タブレット端末「アイパッド」の販売も２４％増の約７２億ドルと好調だった。

　一方、アップルの売上高の約半分を占める「ｉＰｈｏｎｅ（アイフォーン）」の販売は１％減の約３９３億ドルで、２四半期連続で前年同期を割り込んだ。ＡＩ（人工知能）機能の搭載の遅れや中国勢との競争激化により、不振が続いている。

　地域別では、中華圏での販売が７％減の約１４７億ドルと落ち込みが大きかった。

　アップルは６月、アイフォーンに独自開発した生成ＡＩ機能を搭載すると発表した。ティム・クック最高経営責任者（ＣＥＯ）は１日、「生成ＡＩ機能を皆様にお届けするのを楽しみにしている」との声明を公表した。