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スペインと五輪で4度目の対戦へ…東京では準決勝で敗北、ロンドンでは初戦で勝ち44年ぶり4強

読売新聞 / 2024年8月2日 22時1分

 パリオリンピックのサッカー男子は2日に準々決勝が行われ、1968年メキシコ大会「銅」以来、56年ぶりのメダルを狙う日本は日本時間3日午前0時に前回東京大会「銀」のスペインと対戦する。オリンピックでは過去3度対戦し、1勝1分け1敗。直近の2大会の激闘を振り返る。(デジタル編集部、選手の所属と監督は当時)

2021年東京大会準決勝(8月3日)

●日本0―1スペイン

 日本は1次リーグで南アフリカを1―0、メキシコを2―1、フランスを4―0で破り全勝で1位通過を果たすと、ニュージーランドに0―0からPK勝ちし、2012年ロンドン大会以来の4強入り。準決勝で対戦したのがスペインだった。

 日本は優勝候補相手に再三のピンチを粘り強い守備で防ぎ延長戦に突入。延長後半も残り5分となった115分、左サイドから攻められ、スペインの名門レアル・マドリードで活躍するアセンシオにゴールを決められ、力尽きた。4年近くをかけて準備した金メダルへの道は、最後、個の力に阻まれた。

 直前の欧州選手権に出場したフル代表の選手を6人擁する相手に、ボールを約60%も支配された。初シュートを打つまでに30分以上かかり、55分過ぎ、吉田麻也(サンプドリア)がPKをとられ、ビデオ・アシスタントレフェリー(VAR)で取り消される場面も。延長には堂安律(ビーレフェルト)、久保建英(ヘタフェ)に代わって出場した三好康児(アントワープ)、前田大然(横浜M)が決定機を生かせず、1点に泣いた。田中碧(川崎)は「一瞬の隙でやられるのは、差があったということ」と悔しがった。

 優勝候補のスペインに対し、全員で走り、追いかけ、体を張って善戦した。森保一監督は「皆が個の力を発揮しながら、チームのために戦ってくれた」と語った。

 日本は3位決定戦でメキシコに1―3で敗れメダルに届かなかった。 

2012ロンドン大会1次リーグ初戦(7月26日)

○日本1―0スペイン

 日本は先発に、清武弘嗣(ニュルンベルク)や年齢制限外のオーバーエージ選手である吉田麻也(VVVフェンロ)など欧州クラブに所属する4人が名を連ねた。1トップのFWには永井謙佑(名古屋)が入った。

 スペインは年齢制限のないフル代表が2010年のワールドカップ(W杯)南アフリカ大会を制し、ロンドンオリンピック前には欧州選手権で史上初の連覇を達成していた。先発には、欧州選手権優勝メンバーでもあるアルバ、J・マルティネス、マタの3人が入った。

 日本は試合開始から激しくプレスをかけて優勝候補に真っ向勝負を挑んだ。

 序盤は、パスワークのうまさで主導権を握るスペインに対して、永井のスピードを基軸に逆襲を狙った。

 その攻撃が34分に実った。扇原貴宏(C大阪)の右CKに大津祐樹(ボルシアMG)が素早く反応、相手DFの前に体をねじ込むように入れると、右足で合わせて先制。40分過ぎには、ペナルティーエリア外で、永井のユニホームを引っ張ったI・マルティネスにレッドカードが出されて退場。前半はこのまま1―0で終了した。

 日本は後半から大津に代わり、斎藤学(横浜M)を投入。何度も訪れた決定的な好機をものにできなかったが、守備は大きく崩されることなく、そのまま無失点でしのいだ。

 日本は勢いに乗り2勝1分けで1次リーグを首位通過。準々決勝でエジプトを破りメキシコ大会以来の44年ぶりの4強入り。準決勝、3位決定戦でメキシコ、韓国に敗れメダルには届かなかった。

 スペインは日本戦の黒星が響いたのか1分け2敗の1次リーグ最下位で大会を終えている。

1968年メキシコ大会1次リーグ第3戦(10月18日)

日本0―0スペイン

 日本は1勝2分けで1次リーグを2位通過。1位通過のスペインが準々決勝で敗退したのに対し、日本はフランスに3―1で勝ち4強入り。準決勝では、この大会で優勝を遂げるハンガリーに0―5と大敗したが、3位決定戦でメキシコを釜本邦茂氏の2ゴールで破り、日本サッカー史に輝く銅メダルを獲得している。

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