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フルゲームの末敗れた張本智和、世界王者との「果てしなく遠い」差…「もう4年間磨き続ければメダル見えてくる」

読売新聞 / 2024年8月2日 9時54分

 パリ五輪の卓球で、1日は男女シングルス準々決勝が行われ、女子の早田ひな(日本生命)はピョン・ソンギョン(北朝鮮)に4―3で競り勝ち、4強入りした。2日の準決勝で第1シードの孫穎莎(中国)と対戦する。平野美宇(木下グループ)は敗退した。男子は、張本智和(智和企画)が第2シードの樊振東(中国)に3―4で逆転負けした。

 日本卓球協会によると、卓球が正式種目となった1988年ソウル五輪以降、日本勢は男女を通じて五輪のシングルスで中国選手に勝利したことがない。その歴史的な1勝に張本が肉薄した。

 世界選手権個人戦を2連覇中の樊振東をのみ込むような気迫だった。力強く打ち込んで次々とミスを誘い、一気の9連続得点などで第1ゲームは11―2。第2ゲームも奪い、開始から約15分で相手を窮地に追い込んだ。

 そこからは、王国の威信を背負う樊振東とがっぷり四つ。互いの技術と気力を尽くして入った最終第7ゲームは張本が7―6とリードした。7―7となり、樊振東の強いバックハンドが決まって7―8。これで相手に余裕が生まれるのを張本は感じたという。

 「たったの1点差だけれど、果てしなく遠い」と思わせる、王国のエースの底力。以降は強打を読み切ったようにカウンターされるなど、得点できずに7―11で屈した。

 2度目の五輪で、目指していた個人種目のメダルには届かなかった。それでも試合後、張本は穏やかな表情で語った。「このプレーをもう4年間磨き続ければもっとよくなる。絶対、メダルは見えてくる」

 王国の覇権を脅かすのは誰か。誰の目にもはっきりとさせた激闘だ。(杉野謙太郎)

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