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「花園」4度出場の北海道・美幌高ラグビー部、今季で幕…現部員2人は北見工と合同で最後の大会へ

読売新聞 / 2024年8月2日 13時0分

ラックからボールを出す鳥井選手

 大阪・花園ラグビー場で開催される全国高校ラグビー大会に4度出場した歴史がある北海道の美幌高校ラグビー部が今シーズンで活動に幕を下ろす。現在の3年生部員2人は、北見工業との合同チームで最後の大会となる同大会北北海道予選に臨む。2人はスクラムにタックルに精いっぱいのプレーを誓う。

 「外に回せ」「カバーディフェンスのコースを確認」――。北見市南町の河川敷グラウンドには大きな声が響く。美幌高のフォワードの鳥井翔太選手とバックスの上西翔選手は、その中に交じってボールを追いかける。

 美高ラグビー部は1974年度に花園に初出場、76、77、80年度と計4度、駒を進めた。80年代も北北海道大会の常連として、花園に連続出場していた北見北斗の宿敵としてしのぎを削った。しかし、学校再編、生徒数減による部員減少により同好会へ降格。再び部として昇格したが、ここ数年の部員は一昨年は6人、昨年5人、今年は2人だけになった。

 小1から地元少年団でラグビーを続けてきた鳥井選手は「2人でできるのはキックぐらい。少しさみしかった」。2人は平日はウェートトレーニングなどを中心に、週2日はラグビー部OBらでつくる美幌ラガーに交じって練習、週末に北見工業との合同練習に参加している。2人は「みんなで練習していると、ラグビーをしている実感がある」とスクラムを組み、バックスラインでボールを回し、グラウンドを走り回る。

 小6から始めた上西選手は「美幌ラガーのコーチからラグビー部の歴史を聞き、励みになっている」と話す。OBで美幌のラグビー協会の佐藤章平会長は「花園出場が青少年指導の始まり。少年団からは今も札幌山の手や遠軽など道内の強豪校に進んでいる。ラグビー熱の源泉が消えるのは残念に感じる」と話す。

 大会に向けて、ディフェンスが得意な鳥井選手は「タックルから相手ボールを奪うジャッカルを決めたい」、上西選手は「相手を抜き去る感覚をたくさん味わいたい」。部長兼監督の神頭大介教諭は「地域の方、工業高さんのサポートがあって大会に出場できる。感謝の気持ちを、一生懸命のプレーで表現してほしい」と激励する。

 北北海道予選のオホーツク支部予選は遠軽、北見北斗、湧別、北見工業と美幌の連合チームの4チームが参加し、今月22日に北見市で開幕する予定。

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