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ロシアと米欧5か国、冷戦後最大の「囚人交換」…米WSJ記者やナワリヌイ氏周辺活動家ら釈放

読売新聞 / 2024年8月2日 11時24分

モスクワ郊外の空港で飛行機に乗るゲルシュコビチ氏=ロシア連邦保安局が1日公開、AP

 【ワシントン=田島大志、ベルリン=中西賢司】米政府は1日、ロシア側と米欧5か国との間で計24人の「囚人交換」が成立し、スパイ罪で有罪判決を受けロシアで収監された米紙特派員ら米国人3人が釈放されたと発表した。米露間では東西冷戦終結後、最大の囚人交換で、米政府高官は「歴史的だ」と強調した。

 米政府によると、米国、ドイツ、ノルウェー、スロベニア、ポーランドで収監されるなどしていた8人と引き換えに、ロシア側が16人を釈放した。身柄の交換は1日に仲介国トルコで行われた。

 米国人では、ウォール・ストリート・ジャーナルのモスクワ特派員エバン・ゲルシュコビチ氏と元海兵隊員のポール・ウィラン氏、米政府系メディア「ラジオ自由欧州・ラジオ自由」のジャーナリストのアルス・クルマシェワ氏が対象となった。3人は1日中に米国に戻る予定だ。

 バイデン大統領は1日、ホワイトハウスで演説し「この取引は外交と友情の偉業だ。各国は困難で複雑な交渉に加わってくれた」と協力国に謝意を述べた。

 露側が釈放した中には、2022年にノーベル平和賞を受賞した露人権団体「メモリアル」幹部のオレグ・オルロフ氏や、2月にロシアの刑務所で死亡した反政権運動指導者アレクセイ・ナワリヌイ氏と行動を共にした活動家も含まれた。ナワリヌイ氏の妻ユリア氏はSNSに「政治犯釈放は大きな勝利だ」と投稿した。

 露大統領府は1日の声明で、外国で拘束や収監された露国民の帰国に向け、プーチン大統領がロシアで罪を犯した囚人に恩赦を与える法令に署名したと強調した。プーチン氏は空港で自ら帰国者を出迎えた。米欧側が釈放した中には、2019年にベルリンで露南部チェチェンからの亡命者を射殺し、ドイツが収監していた露情報機関・連邦保安局(FSB)要員が含まれる。

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