1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. スポーツ
  4. スポーツ総合

SNSで五輪選手に中傷、JOC「投稿マナー守って」と異例の声明…悪質なら法的措置も検討

読売新聞 / 2024年8月2日 12時23分

エッフェル塔に設置された五輪のシンボルマーク(6月28日、パリで)=守谷遼平撮影

 【パリ=井上敬雄】開催中のパリ五輪で、SNSなどで出場選手への中傷が相次いでいる。日本選手団を統括する日本オリンピック委員会(JOC)は1日、「中傷などを拡散することなく、投稿に際してはマナーを守ってほしい」と大会中に異例の声明を発表した。悪質な投稿には、法的措置も検討するとしている。

 「たくさんの方から(の)厳しい言葉に傷つきました。試合前は神経質になり、繊細な心になります」。陸上女子競歩の柳井綾音(20)(立命大)は7月29日、自身のインスタグラムで被害を訴えた。メダルが有望なリレー種目に専念するため、個人種目の出場辞退を発表すると、「身勝手だ」などと非難する投稿が殺到した。これを受けて日本陸上競技連盟が、「慎重に検討した結果、連盟として判断した」と説明に追われた。

 柔道女子52キロ級の阿部 うた(24)(パーク24)が敗れた後に号泣したふるまいや、同57キロ級を制したカナダ代表の出口クリスタ(28)(日本生命)の戦いぶりが消極的だとして、中傷する投稿が次々に寄せられた。出口は自身のSNSに「他人が悲しくなるような言葉の矢をわざわざ放たなくても」とつづった。

 被害は海外選手にも及び、柔道男子60キロ級銅メダルの永山 竜樹 りゅうじゅ(28)(SBC湘南美容クリニック)と対戦したスペイン選手のSNSには、日本語で非難のコメントが殺到した。審判が「待て」をかけた後も絞め技を続けたことに対する批判などで、永山自身が自制を呼びかける事態に発展した。

 SNSを巡り、国際オリンピック委員会(IOC)は今大会、人工知能(AI)を搭載した監視システムを導入。悪質な投稿をリアルタイムに検知し、事業者に削除などの対応を求めているが、対策が追いついていないのが現状だ。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください