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フェンシング女子、1点差制したカギはリザーブ菊池小巻…流れを変えた「左利きの秘密兵器」

読売新聞 / 2024年8月2日 15時0分

 パリ五輪のフェンシングは1日の女子フルーレ団体で、日本(東 晟良 せら=共同カイテック、上野優佳=エア・ウォーター、宮脇花綸=三菱電機、菊池小巻=セガサミー)は3位決定戦でカナダを33―32で破り、フェンシング日本女子勢では初めてのメダルとなる銅メダルを獲得した。日本は1回戦でポーランドに勝ったが、準決勝ではイタリアに屈していた。

 フェンシング日本女子で史上初の快挙を成し遂げた4人が手を取り合って高々と掲げ、誇らしげに表彰台に上がった。1点差の僅差を制するカギとなったのは、リザーブの菊池の流れを変える働きだった。

 上野、宮脇、東と並べた第3試合までは10―10で、一進一退の展開。ここで、宮脇に代わり菊池が今大会初出場を果たすと、局面が徐々に動き出す。カナダの左利き選手に対して、同じ左利きの菊池は果敢に攻めて得点を重ね、1点リードで上野につないだ。

 3点リードで再び登場した第7試合も、小刻みなステップと大胆な踏み込みで相手の懐に飛び込み、たびたび得点を挙げた。リードを広げて東、上野の両エースにバトンをつなぎ、「点数を取って、チームを盛り上げて勝ちにつなげたかった。自信を持って戦うことができた」と振り返った。

 菊池の起用は3位決定戦の相手がカナダに決まった時に確定したという。左利きの有力選手を複数擁するカナダに対し、菅原智恵子コーチは「同じ左利きの秘密兵器として、とっておきのところで使った」。上野、宮脇、東が、いずれも個人戦で初戦敗退だっただけに、チームの不安を 払拭 ふっしょくする起爆剤の役割も担った。

 今大会の日本勢としては、男子エペ個人金の加納虹輝(JAL)に続き2個目のメダル。日本が五輪1大会で複数のメダルを取るのも、史上初めてのことだ。女子フルーレの躍進によって、日本フェンシングが黄金期を迎えようとしている。(佐野司)

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