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ホッケー女子「さくらジャパン」で奮闘する小早川・長谷川、ふるさと島根・奥出雲からエール

読売新聞 / 2024年8月3日 9時0分

パリ五輪会場で笑顔を見せる小早川選手(左)と長谷川選手=宏基さん提供

 パリ五輪ホッケー女子1次リーグで、いずれも島根県奥出雲町出身で県立横田高女子ホッケー部OGの小早川志穂(25)、長谷川美優(22)の両選手が奮闘している。同部OGの五輪出場は2004年のアテネ大会から6大会連続となるが、2人にとっては初の五輪。恩師や家族らがエールを送っている。(桃田純平)

小早川選手、横田高3年で代表入り…父「自慢の娘」

 2人は日本代表「さくらジャパン」のフォワード。小早川選手(コカ・コーラレッドスパークス)は力強いシュートを武器に、昨年度の日本リーグ最優秀選手に選ばれた。2学年後輩でチーム最年少となる長谷川選手(ソニーHC)は、前線にボールを運ぶチャンスメーカーとして注目される。

 小早川選手の父、定雄さん(60)は、日本時間7月28日に始まった1次リーグをネット中継で観戦し、「試合開始のホイッスルが鳴った時、鳥肌が立った」という。

 小3の頃に地元スポーツ少年団でホッケーを始めた小早川選手は、当初から「飛び抜けた存在だ」と周囲を驚かせた。横田高では点取り屋として活躍。3年生でさくらジャパン入りするなど、「自慢の娘」だった。

 だが東京大会は左膝のケガの影響もあり、不出場に。それだけに初五輪となったパリ大会には強い思いがあり、「1点でも多く、夢の舞台で得点する姿がみたい」。母の由美さん(57)は「ケガだけはせず五輪を楽しんで帰ってきてほしい」と気遣う。

長谷川選手の父、壮行会のステージに立つ娘に感慨

 長谷川選手の父、宏基さん(53)は、8年前にやはり同部OGとしてリオデジャネイロ大会に出場した錦織えみさんの壮行会での出来事を、今も鮮明に覚えているという。

 中3だった長谷川選手は、学生服のシャツに錦織さんからサインを書いてもらい、リビングに飾った。「いつかお前もこんなことできるといいな」。宏基さんは、喜びの表情を浮かべる娘にそう声をかけたという。

 今年7月。あの頃と同じように同町で開かれた壮行会のステージには、日本代表のスーツを着た娘がいた。「まさか本当にこんな日が来るとは……」。花束を受け取り、参加者と記念撮影する姿を感慨深く眺めた。

恩師「世界と戦って結果を」

 同部の恩田賢二監督(41)は、五輪代表の内定を報告した2人に対し、「五輪メンバー入りがゴールではないはずだ。世界と戦って結果を残せるように頑張ってこい」と伝えたという。

 小早川選手は入部当初から、男子でも反応できない鋭いシュートを打つことができた。ドリブルでも軽々と相手を抜き去り、「これまでに育てた中でピカイチのスキルだった」と明かす。

 対する長谷川選手は、バランスの良さが売りだった。周囲を冷静に見渡し、空いたスペースに走り込んでシュートを打つなど、「試合の大事な場面で彼女にボールが集まることが多かった」と当時を振り返る。

 さくらジャパンは2日正午現在1勝3敗と苦しい立場にあるが、まだ可能性が絶たれたわけではない。五輪の大舞台で戦う数々の教え子たちを見守ってきた恩田さんは言う。

 「2人とも初五輪にしては、堂々とプレーできていると思う。プレッシャーを力に変えて戦い、自分たちのプレーでホッケーをしている町の子どもたちに夢や目標を与えてほしい」

ホッケー女子

 フィールドには1チーム11人が立ち、試合中は何度も選手交代ができる。ゴール前のシューティングゾーンから打たれたボールでないと得点にならず、ゴールキーパー以外は手や足でボールに触れられない。試合時間は各15分間の4クオーター制(計60分間)。パリ大会1次リーグは12チームが2グループに分かれて戦い、それぞれの上位4チームが準々決勝に挑む。

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