三井住友銀行とみずほ銀行、短期プライムレート０・１５％引き上げ…変動型の住宅ローン金利も上昇する見込み

みずほ銀行（左）と三井住友銀行

　三井住友銀行とみずほ銀行は２日、企業に短期資金を貸し出す際の基準となる金利「短期プライムレート（短プラ）」を０・１５％引き上げ、１・６２５％にすると発表した。９月２日から適用する。引き上げは２００７年３月以来、１７年ぶりとなる。

　日本銀行は７月３１日、政策金利となる短期金利の誘導目標を０～０・１％程度から０・２５％程度に引き上げることを決めた。三井住友とみずほの両行は、日銀の追加利上げを踏まえて短プラに反映した。

　短プラは、契約者の約７割が利用する変動型の住宅ローン金利の指標となっている。このため、今後は変動型の住宅ローン金利も上昇する見通しだ。多くの市中銀行では、短プラに１％程度上乗せして基準金利を設定している。

　短プラを巡っては、三菱ＵＦＪ銀行も９月２日から０・１５％引き上げる。今後は地方銀行などにも引き上げの動きが広がるとみられる。