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路線バスの乗車代80円足りない男児、運転手から威圧的に謝罪強要される…2時間歩いて帰宅

読売新聞 / 2024年8月2日 18時32分

 遠州鉄道(浜松市)の路線バスの男性運転手(40)が7月、ICカードの残高不足に気付かずに乗車した小学校低学年の男児に威圧的な態度で謝罪を強要していたことが2日、同社への取材で分かった。同社は男児の保護者に謝罪し、運転手を運転業務から外した。

 同社によると、男児は7月22日、浜松市中央区のバス停で下車する際、残高が80円足りなかった。運転手から指摘されてうつむいたため、運転手は「こっちを向いて」と男児のあごを触りながら、強い口調で「こういうときはどうするの」と、両親への報告と謝罪を求め、謝罪させたという。

 男児はその後、定期券を持つ区間のバスに乗り換えて帰宅する予定だったが、バスには乗らず約2時間歩いて帰宅したという。この日同市の最高気温は37・7度だった。

 同社によると、残高不足の場合、マニュアルで次回乗車時に不足分の支払いを求めるとしている。運転手は「指摘する気持ちが先行してしまった」と話しているという。

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