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女子フルーレ団体「銅」の上野優佳、地元の埼玉・川口で「後輩の大きな励み」と偉業たたえる声

読売新聞 / 2024年8月2日 22時40分

フェンシング女子フルーレ団体3位決定戦でカナダを破って喜ぶ上野優佳(1日、パリで)=三浦邦彦撮影

 パリ五輪のフェンシング女子フルーレ団体の3位決定戦が1日(日本時間2日未明)行われ、埼玉県川口市ゆかりの上野優佳選手(22)が銅メダルを獲得した。県内関係ではパリ五輪のメダル第1号で、同市の母校などから偉業をたたえる声が相次いだ。

 カナダ代表に33―32で競り勝ち、フェンシングの日本女子では五輪史上初めてメダルを獲得した。この試合でアンカーを務めた上野選手は、試合後のNHKのインタビューに「みんなが信じてくれていたので、勝ちきるだけと思って戦った」と語った。

 大分県出身の上野選手は、高校2年で川口市の星槎国際高校川口学習センターに転校した。世界レベルの選手を育成する「スポーツアスリートコース」に所属。同センター講師で、北京五輪代表監督だった江村宏二さん(63)の指導の下、練習に明け暮れた。

 「胸が熱くなった。本当に強いなと改めて感じた」と、当時を知る武内隆央センター長(51)は話す。メダル獲得の瞬間を自宅で見ていた。「まじめな性格で、学習にもしっかり取り組み、文武両道の生徒だった」と振り返る。

 文化祭では菓子を作り、楽しそうに販売する姿を覚えているという。上野選手が技を磨いた同校フェンシング部には現在男女12人が所属している。「後輩の大きな励みと、目標になった」と武内さんは喜んだ。

 古巣の中央大学フェンシング部の冨田隆監督(59)は「高校時代から段違いの実力だった。自分を律して、 真摯 しんしに競技に取り組んでいた」と当時の印象を語った。

 今年4月から上野選手がアスリート社員として勤務するエア・ウォーター(大阪)広報・IR推進室の福島圭介さん(49)は「東京五輪でメダルを逃し、必ずパリで雪辱すると常に言っていた。有言実行を果たし本当にうれしい」と話す。

 競技に専念するため、出社は月に数回ほど。頼んだ仕事は期日より早くこなすなど、社内評は「とても真面目」。同社は「世界への挑戦を今後も会社一丸となってサポートする」としている。

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