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児童館長の女性、保護者から集めた教材費19万円着服…上司5人は隠蔽図り口裏合わせ

読売新聞 / 2024年8月3日 17時0分

 茨城県石岡市役所で組織ぐるみの不正が明るみに出た。市は2日、子供の保護者から集めた教材費などの現金19万円を着服したとして、児童館長の女性係長(52)を懲戒免職処分にしたと発表した。さらに着服を知りながら 隠蔽 いんぺいしようとしたとして、主導した当時の男性保健福祉部長(54)を停職3か月、他の上司の52~59歳男女4人を減給10%(1~3か月)の懲戒処分にした。

 処分はいずれも1日付。市は女性係長を刑事告訴する方針だ。

 発表によると、女性係長は昨年9月26日頃、児童館で開く講座の教材費などとして集めた現金約25万円のうち19万円を着服。同年11月に講座の講師から担当課に教材費の不払いについて問い合わせがあり、内部で確認したところ、女性係長が着服を認めた。だが、上司5人は女性係長とともに一時別の場所で現金を保管したことにして、着服ではない旨の口裏合わせを図り、部外に報告しなかった。

 今年1月、他の職員から「児童館の金が私的に利用された疑いがある」などと市に情報が寄せられ、聞き取り調査を開始。女性係長と上司5人は当初、虚偽の説明をしていたが、4月に上司の1人が女性係長による着服と隠蔽を図ったことを打ち明けたという。

 女性係長は「親の介護費などに充てた」と話しているといい、既に全額を弁済。上司5人は生活が苦しい女性係長をかばおうとしたと説明しているという。

 谷島洋司市長は2日、臨時記者会見を開き、職員の監督責任を取るとして、市議会9月定例会に自身の給料を減額する関連議案を提出する意向を明らかにした。

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