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準決勝で敗れた早田ひな、左腕痛め「棄権」の危機だった…3位決定戦は「この状態でやるしかない」

読売新聞 / 2024年8月3日 6時42分

パリ五輪・卓球女子シングルス準決勝で中国の選手と対戦する早田ひな(2日)=池谷美帆撮影

 パリオリンピックの女子シングルス準決勝が2日行われ、早田ひな(日本生命)は世界ランキング1位の孫穎莎(中国)に0―4で敗れた。3日に銅メダルを目指して3位決定戦で申裕斌(韓国)と対戦する。1日の準々決勝では、早田は北朝鮮選手に4―3で競り勝っていた。男子の張本智和(智和企画)は、第2シードの樊振東(中国)と激闘を演じたが、3―4で逆転負けした。

 ずっと待ち望み、目標としてきた王国・中国のエースとの決戦に、早田は万全の姿で挑めなかった。1日の準々決勝で、粘り強い北朝鮮選手とのラリーで、左腕を痛めていたという。

 過去15戦全敗と、一度も勝ったことがない孫穎莎の精度の高いプレーに、出だしから苦しめられた。自在に回転を操る相手のサーブに対応できない。逆に早田のサーブは研究されていたのか、孫穎莎に待ち構えていたようにレシーブを返された。本来の強いフォアハンドを見せつつ、力なく台を外すミスも。流れをつかめず、第4ゲームも2―11と大差で押し切られた。

 石田大輔コーチによると、どれくらいプレーできるか把握できないまま、いわばぶっつけ本番で臨んでいた。試合後、早田は「棄権」という選択肢も頭にあったことを認め、「この舞台をまた4年後、経験できるかというと、そうは限らない。できる限り、最後までやると決めたからにはやりたかった」と声を詰まらせた。

 3位決定戦が残っている。「この状態でもうやるしかないし、勝つしかないと思っている。できることを最大限やって、後悔のないように頑張りたい」。悲壮な思いをのぞかせた。(杉野謙太郎)

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