東京・大手町のオフィスビル屋上、たわわに実ったブドウ収穫…１２月頃までにワインが完成

ビル屋上で育ったブドウを収穫する参加者（１日、東京都千代田区で）

　東京都千代田区のビジネス街・大手町で１日、オフィスビルの屋上で育てられたワイン用ブドウの収穫が行われた。栽培開始から３年目を迎え、収穫量も増えている。関係者は、収益につながる屋上緑化の新たな形と期待する。

　ブドウが栽培されているのは「大手町ビル」の屋上。ビルを運営・管理する三菱地所の委託を受け、竹中工務店が実証実験として栽培している。１日は両社のほか、ビルで働くビジネスマンら約２５人が参加し、デラウェア約１５０房を収穫した。竹中工務店によると、昨年の同種の収穫量は１０房だった。ブドウは都内のワイナリーに持ち込まれ、１２月頃までにワインが完成する見込み。

　ビル内のオフィスで働いている英国人（３１）は、「ブドウが栽培されているなんてびっくりした。収穫も楽しかったし、ワインが完成したら飲んでみたい」と話していた。