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1日に2度敗れた斉藤立「情けない」と繰り返す…足りない部分問われ「全てです」

読売新聞 / 2024年8月3日 10時44分

男子100キロ超級3位決定戦で、ウズベキスタンの選手(奥)に敗れた斉藤立(2日)=関口寛人撮影

 パリ五輪の柔道で、個人戦最終日の2日は、男女各1階級が行われ、初出場で男子100キロ超級の斉藤 たつる(JESグループ)は準決勝で敗れて臨んだ3位決定戦で、ウズベキスタン選手に一本負けしてメダルを逃した。地元フランスのテディ・リネールが2大会ぶり3度目の優勝を飾った。

 女子78キロ超級は東京大会金メダルの素根 あきら(パーク24)が準々決勝でトルコ選手に敗れ、敗者復活戦を棄権した。日本女子の個人戦メダルは計2個にとどまり、過去最少だった2012年ロンドン大会の3個を下回った。

最重量級の復権ならず

 初めての五輪に臨んだ斉藤は準決勝、3位決定戦と立て続けに敗れ、メダルなし。ロサンゼルス、ソウル五輪を連覇の父・斉藤仁さんが全日本柔道連盟の強化委員長時代にこだわってきた最重量級の復権は、またしても成就しなかった。

 1日に2度敗れた斉藤は、「本当に自分の力不足で、本当に情けない気持ちでいっぱいです」と話し、「情けない」と繰り返した。

 準決勝は昨年のグランドスラム東京で敗れている金民宗(韓国)に「相手のスペースを作られてしまった」と、懐に潜り込まれながらの背負い投げで転がされ一本負け。心の整理がつかないまま上がった3位決定戦では、ウズベキスタン選手に技ありを取られ、得意なはずの寝技勝負であっさりと腕ひしぎ十字固めを決められ、降参の意思表示をした。「誰よりもやってきた自信があって、優勝できる自信につながっていたのに」と、涙はいつまでも止まらなかった。

 男子最重量級で日本の金メダルは2008年北京五輪の石井慧以来、途絶えている。大会ごとに進化を続ける海外勢をどうやって上回るか。悲願達成の道筋は、今回も見えてこなかった。

 自分に足りない部分を問われた斉藤は、「全てです」と答えた。全て鍛え直し、父の掲げた夢にもう一度挑戦したい。(小高広樹)

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