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表彰台遠かった瀬戸大也「これが五輪だな」…それでも「東京とは別次元で楽しい大会」と笑顔

読売新聞 / 2024年8月3日 10時57分

男子200メートル個人メドレーで7位になった瀬戸大也(2日)=原田拓未撮影

 パリ五輪の競泳で、2日の男子200メートル個人メドレー決勝は、瀬戸大也(CHARIS)が1分57秒21で7位だった。レオン・マルシャン(仏)が金メダルを獲得し、4冠に輝いた。女子200メートル個人メドレー準決勝は、大橋悠依(イトマン東進)が2分10秒94で全体12位、松本信歩(東京ドームスポーツ)が2分11秒85で全体14位となり、ともに敗退。男子100メートルバタフライ準決勝は、水沼尚輝(新潟医療福祉大職)が51秒08の全体8位で決勝に進出し、51秒69の松元克央(ミツウロコ)は敗退した。

力出し切り「後悔はない」

 狙った表彰台は遠かった。瀬戸は準決勝より記録を落とす7位。悔しさとともに改めて「これが五輪だな」と、その厳しさを感じた。

 バタフライで力みが生じ、想定より出遅れた。歯車が狂った前半は7位。焦りが出る中で平泳ぎも順位を二つしか上げられず、疲労が襲った自由形でメダルラインから後退した。思い描いた泳ぎではなかったが、「後悔はない」。力を出し切った実感もあった。

 人生をかけた東京五輪は1年延期。現実を受け入れられず一度はどん底に沈んだ。翌年の五輪期間中は「早く終わって」とさえ思った。その後も練習に身が入らず、周囲の「もうやめろ」の言葉に引退がよぎった。ただ、「やり尽くしたか」と問われると心残りに気づく。「やっぱり夢を追いかけたい」。五輪へのスイッチを再び入れた。

 この3年で拠点を変えながら最後は豪州に行き着いた。「転々としたけど、やってきたことに間違いはない」。遠回りはしたが、それも最善の道を求め続けたからこそ。水泳と向き合ってきたことは、昨夏から10キロ近く減らした体重一つをとってもうかがえる。

 「今回は東京五輪とは別次元で楽しい大会。幸せと思ったし、最後かもと思いながら立った」。全力で挑んだ夢の舞台。悔しい結果にも笑顔で終われた。(森井智史)

マルシャンの勢い止まらず

 勢いは止まらなかった。地元フランスのスターとなったマルシャンが200メートル個人メドレーを五輪新記録で制し、今大会4個目の金メダル。右手で「4」を示すポーズを作って喜んだ。背泳ぎで先頭に立つと後半は独走。平泳ぎで抜け出し、自由形でも後続を寄せ付けない。世界記録に迫る圧勝で会場を沸かせ、「楽しまなきゃと自分に言い聞かせた。個人種目で最後の決勝。いい結果を残したかったし、それが実現できて最高だ」と振り返った。

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