津波までの5分間で近くのタワーに避難、VRで体験…東北大とIT企業が共同開発
読売新聞 / 2024年8月3日 13時28分
東北大災害科学国際研究所は、VR(仮想現実)技術を活用して津波からの避難を疑似体験できるシステムをIT企業と共同開発した。津波が迫る仮想の街を、避難タワーを目指して歩く。宮城県気仙沼市の東日本大震災遺構・伝承館で体験できる。
システムは、足元のセンサーとゴーグルで実際の歩行を体験できるゲーム用の機器を利用している。海岸で地震が発生し、3分後に大津波警報が発令されたとの想定でスタート。津波到達までの5分間に、5か所ある避難タワーのうち近くの場所を探して逃げ込むことを目指す。
道路が車で渋滞して横断しづらかったり、建物が入り組んで避難場所が見つけづらかったりと、東日本大震災の教訓も再現した。震災時の避難行動などを研究してきた同研究所と、日本総合システム(東京都文京区)が2年がかりで開発した。
伝承館で語り部として活動している県立気仙沼向洋高校3年の女子生徒(17)はVRを体験し、「仮想の街並みがリアルで難しかった。逃げる場所は一つではないことを理解することにつながると思う」と語った。
同研究所の佐藤翔輔准教授は「実際の徒歩避難がいかに大変かが分かる。ここで体験して、自分たちの地域の訓練にも役立ててほしい」としている。
9月1日まで利用可能で、日時などは伝承館のホームページで確認できる。
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