ハリス氏、民主党候補に指名確定…「選挙に勝つには全員の力が必要だ」と結束呼びかけ

ハリス氏＝ＡＰ

　【ワシントン＝向井ゆう子】１１月の米大統領選に向け、民主党全国委員会は２日、カマラ・ハリス副大統領（５９）が党指名に必要な過半数の代議員を確保したと発表した。ハリス氏が民主党候補に指名されることが確定した。米主要政党の大統領候補指名を受けるのは、黒人女性、アジア系米国人としてハリス氏が初めてとなる。

　大統領選では、共和党のドナルド・トランプ前大統領（７８）と対決することになる。ハリス氏が勝利すれば、米国初の女性大統領になる。

　民主党は１日から代議員によるオンライン投票を行っており、５日夕に締め切られる。過半数の代議員を確保したことについて、ハリス氏は２日、支持者らに対し、「光栄だ。投票終了後に正式に指名を受ける」と述べた。「この選挙に勝つには全員の力が必要だ」とも語り、結束を呼びかけた。

　ハリス氏は６日から、選挙戦の結果を左右する激戦州を遊説に回る予定。米メディアはハリス氏が今週末にペンシルベニア州のジョシュ・シャピロ知事（５１）ら複数の副大統領候補を面接すると報じた。５日にも副大統領候補を発表する可能性がある。

　米政治情報サイトの「リアル・クリア・ポリティクス」がまとめた最新の全国世論調査平均によると、トランプ氏の支持率は４７・７％、ハリス氏は４６・５％で差は１・２ポイントだった。バイデン大統領が撤退を表明した際にはトランプ氏が３・１ポイントリードしていたが、差は縮まっている。