五輪開幕から１週間…メダルの瞬間見たいけど、睡眠不足が続いて「時差きっつーーっ」の恨み節

体操男子団体総合で金メダルを獲得した（右から）橋本大輝、岡慎之助、萱和磨、谷川航、杉野正尭（２９日、パリで）＝武藤要撮影

　パリオリンピックは２日で開幕から１週間がたった。日本とパリは７時間の時差があり、競技は日本時間の深夜や未明に行われることもある。メダル獲得の瞬間を確かめようと中継を見ている人たちからは、疲労がたまって「時差がつらい」と悲鳴があがっている。

　日本勢は３日正午現在、金メダル８、銀メダル４、銅メダル６個を獲得した。メダルが期待できる柔道やスケートボードなどは比較的早い時間に競技が終了したものの、体操やフェンシングなどは競技時間も長く、決着がついたのは未明になってから。

　例えば、２９日（日本時間３０日未明）に行われた体操男子団体総合決勝は、最終種目の鉄棒で中国選手が２度落下し、日本が奇跡の大逆転で金メダルを獲得したが、このドラマをリアルタイムで見届けるには、午前３時過ぎまで起きていなければならなかった。サッカーなどの注目競技も、開始時間は日付が変わってからのことも多い。

　Ｘ（旧ツイッター）では、中継にかじりついた人たちから「五輪の時差きっつーーっ」「毎日時差に負けてます」といった声が続出。この一方で「寝て起きたら誰かがメダル取ってる」と、“果報は寝て待て”派もいたようだ。

　睡眠不足が続いた人は、そろそろ疲労が蓄積するころ。「この時差じわじわ体調にくる」との声も聞かれた。毎日寝不足の人にとっては、週末を前に「ゆっくり観戦できそう」と 安堵 (あんど)の声も出ている。

　日本時間４日未明の注目競技は、杉野正尭の出場する体操男子種目別あん馬決勝、水沼尚輝が出場する競泳男子１００メートルバタフライ決勝、池江璃花子らが出場予定の混合４００メートルメドレーリレー決勝で、開始時間はそれぞれ午前０時１６分、同３時３０分、同４時５８分となっている。（デジタル編集部）