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東京23区の熱中症死者、7月は123人…60歳以上が9割超

読売新聞 / 2024年8月3日 14時47分

東京都庁

 猛暑に見舞われた7月の東京23区内で確認された熱中症死者数が前年比28人増の123人(速報値)に上り、7月としては2018年以来、6年ぶりに100人を超えたことが、東京都監察医務院への取材でわかった。60歳以上が9割超で、屋内でエアコンを使わずに過ごしていた高齢者が死亡するケースが目立った。

 都監察医務院によると、123人中121人は屋内で死亡した。このうち79人はエアコンを使用しておらず、28人はエアコンが設置されていない場所で死亡していた。年齢別では、80歳代が最多の44人で、70歳代が41人、90歳以上が21人などと続いた。

 東京消防庁によると、熱中症患者の搬送が相次いだ7月の都内では、救急出動件数が前年比2592件増の9万1614件(速報値)に上り、統計が残る1936年以降、過去最多だった。

 東京消防庁は「今後も暑い日が続くことが予想される。こまめに水分補給し、室内でもエアコンや扇風機を使って欲しい」などと熱中症対策を呼びかけている。

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