ベトナム共産党の最高指導者後任、序列２位のトー・ラム国家主席を選出…汚職撲滅を推進

３日、ハノイでの記者会見で演説するラム氏＝安田信介撮影

　【ハノイ＝安田信介】ベトナム共産党は３日、７月１９日に８０歳で死去した最高指導者グエン・フー・チョン書記長の後任に、序列２位のトー・ラム国家主席（６７）を選出したと発表した。任期は２０２６年に開かれる党大会まで。

　ラム氏は、３日にハノイで開いた記者会見で、チョン氏が推進した汚職撲滅キャンペーンを継続する意向を表明。「止まることなく、禁止区域もなく、誰であろうと」取り締まると強調した。「世界中の国々と友好関係を結ぶ」として、バランス外交を展開する姿勢を示した。

　ラム氏は北部フンイェン省出身。２０１６年から今年５月まで公安相を務め、汚職撲滅キャンペーンを実行役として支えていた。