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オースティン国防長官、アメリカ軍に中東での態勢強化を命令…イスラエル防衛を支援

読売新聞 / 2024年8月3日 18時45分

オースティン国防長官=AP

 【ワシントン=田島大志、カイロ=田尾茂樹】米国のオースティン国防長官は2日、米軍に中東での態勢強化を命じた。イランやレバノンのイスラム教シーア派組織ヒズボラがイスラエルに対する報復攻撃の方針を示していることを受けた措置で、原子力空母「エイブラハム・リンカーン」を中心とする空母打撃群や弾道ミサイル防衛能力を持つ巡洋艦、戦闘機部隊を配備し、抑止力強化を図る。

 国防総省のサブリナ・シン副報道官は声明で「米軍部隊を保護し、イスラエル防衛の支援を強化する」と説明した。

 オースティン氏は2日、イスラエルのヨアブ・ガラント国防相との電話会談で、イスラエルへの米国の確固たる支援方針を伝えた上で、「緊張激化を避けられないことはない」とも述べ、パレスチナ自治区ガザでの早期の停戦実現も求めた。

 これに対し、ガラント氏は「イランと(ヒズボラなどの)代理勢力に対抗するイスラエルと米国との前例のない安全保障協力は地域の安定にとり重要だ」と訴え、「我々は断固としてイスラエル国民を守る」と強調した。

 ガラント氏は2日、イスラエルを訪問した英国のジョン・ヒーリー国防相とも会談し、「イランと代理勢力からイスラエルを守るため連携が大切だ」と語った。

 イスラエル軍は、報復攻撃に備えて厳戒態勢を敷いている。ヘルツィ・ハレビ参謀総長は1日、「防衛をさらに強め、攻撃も強化していく」と述べた。

 イスラエル主要紙ハアレツによると、情勢の悪化でイスラエルを発着する航空便は欠航が相次ぎ、イスラエルからの出発便は価格が高騰しているという。

 ロイター通信によるとイスラエル首相府は2日、ガザでの停戦交渉に向けた代表団を3日か4日に派遣すると明らかにしたが、イスラム主義組織ハマスは「犯罪行為を隠す発表だ」と反発しており、交渉の進展は困難な状況だ。

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