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3度目「金」リネール、組み手の強さを生かして投げて勝つ…男子100キロ超級日本勢との比較

読売新聞 / 2024年8月3日 22時40分

 競技最終日の3日は混合団体が行われ、日本は初戦の2回戦でスペイン、準々決勝でセルビアに勝利。準決勝はドイツを4―0で破って決勝進出を決め、東京大会の銀に続くメダルを確定させた。2日の男子100キロ超級では、初出場の斉藤 たつる(JESグループ)が3位決定戦を落とし、メダル獲得はならなかった。地元フランスのテディ・リネールが2大会ぶり3度目の優勝を果たした。

「柔道王国」に待望の栄冠

 聖火の最終点火者の大役を務めたパリ五輪の顔が、千両役者ぶりを見せつけた。個人戦の最後を飾る男子最重量級。リネールが圧倒的な柔道を見せつけ、ここまで金ゼロに苦しんでいた「柔道大国」フランスに待望の栄冠をもたらした。

 「重圧があるのは当たり前。きょうの重圧は自分にとっていいものだった」。決勝の相手は今年の世界選手権を制した金民宗(韓国)。観客のジャンプで仮設会場の建物が激しく揺れる中、開始3分44秒、強烈な払い腰で一本勝ちを収め、「厳しいトレーニングをして、ここで優勝できて満足。完璧な一日だった」。2大会ぶりに奪回した金メダルに酔いしれた。

35歳「自分の気持ちはまだ22歳」

 35歳でも勝ちきるのには確かな進化がある。リオデジャネイロ五輪の頃までは相手の指導を誘って勝つスタイルが多かったが、組み手の強さを生かして投げて勝つ柔道になった。「自分の気持ちはまだ22歳。もっと色々なスタイルを選択できると思っている」。技による攻防を重視する現在の国際ルールの潮流にもしっかり適応し、衰える様子は全く感じさせない。

 これで野村忠宏さんに並ぶ五輪個人戦最多3個目の金メダル。「聖火を最後に運び、今日のような完璧な一日を過ごした。素晴らしい五輪。何よりも幸せだ」。誰よりも光り輝く英雄は強かった。(小高広樹)

投げ勝つ35歳進化 

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