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準々決勝で左腕痛めた早田ひな「自分を信じて最後まで戦うしかない」…緩急つけ立ち向かう

読売新聞 / 2024年8月3日 22時49分

卓球女子シングルスで銅メダルを獲得し、笑顔を見せる早田ひな(3日、パリで)=池谷美帆撮影

 パリオリンピックの卓球女子シングルスは3日、3位決定戦が行われ、早田ひな(日本生命)が韓国の申裕斌(シン・ユビン)に4-2(9-11、13-11、12-10、11-7、10-12、11-7)で勝利し、初出場のオリンピックで銅メダルを獲得した。

 1ゲームリードで迎えた第6ゲーム。1点を奪うごとに、早田の声が大きく響き渡る。マッチポイントで相手の打球が外れると、しゃがみ込み、両手で顔を覆い、むせび泣いた。苦しかった逆転勝利を象徴するような喜びの表現だった。

 最初のゲームは落とした。持ち前の粘りを見せたのは第3ゲームだ。7―10と追い込まれてから集中し、9―10と追い上げ、相手がたまらずに要求したタイムアウト後も、さらに得点。力強くフォアハンドを打ち込み、12―10でこのゲームをものにしてみせた。

 1日の準々決勝で左腕を痛めた。準決勝は「現実を受け入れられないままのプレー」で敗れた。「神様にこんなタイミングで意地悪されるなんて思わなくて」。3位決定戦の直前、痛み止めの注射を打ってもらい、「5分前まで『100%のうち、20%、30%の力をどうやって出すか』という感じだった」が、「自分を信じて最後まで戦うしかない」と腹をくくった。

 早田らしくないミスショットが出るなど、負傷の影響は明らかだったが、緩急をつけるなど工夫し、執念むき出しで立ち向かった。「日本の皆さんが、最後まで支えてくださった。『銅メダルを見せられたらいいな』という気持ちで戦った」。早田の言う「神様」は、最後にほほ笑んでくれた。(杉野謙太郎)

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