柔道混合団体の決勝、フランス戦に阿部一二三や角田夏実ら…「階級」下でも金メダリスト起用の大胆作戦

　パリオリンピックで３日に行われている柔道の混合団体は、決勝のフランス戦に臨むメンバーが発表された。日本は「階級」が下でも阿部一二三や角田夏実と金メダリストを起用する大胆な作戦に出た。

　第１試合の男子９０キロ級は銀メダリストの村尾三四郎（ＪＥＳグループ）が登場する。安定感のある試合運びで日本の勝利に貢献していて、先勝で勢いに乗りたいところだ。

　男子９０キロ超級は斉藤立（ＪＥＳグループ）がエントリー。２回戦のスペイン戦で敗れたが、金メダリストのリネール相手に食い下がることができるか。

　女子５７キロ級には角田夏実（ＳＢＣ湘南美容クリニック）が起用された。４８キロ級の選手だが、もとは５２キロ級だった。相手は重いが、得意の寝技に持ち込めば勝機がありそうだ。

　そして、男子７３キロ級には６６キロ級の阿部一二三（パーク２４）が出場予定だ。オリンピック連覇の阿部は、一つ下の階級ではあるが、フランスに「圧」をかける存在として期待がかかる。

　前回の東京五輪は決勝でフランスに敗れ、銀メダルだった日本。今回は「完全アウェー」の地で金メダルなるか。試合前のオーダーから、駆け引きが始まっている。（デジタル編集部）