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広瀬めぐみ議員、人目につくよう送迎や事務作業させ秘書勤務に見せかけ指示か…給与詐取事件

読売新聞 / 2024年8月4日 5時0分

 広瀬めぐみ参院議員(58)(岩手選挙区、自民党を離党)の公設秘書給与を巡る詐欺事件で、広瀬氏が公設第2秘書の女性について、勤務実態があったと装うよう事務所内に指示した疑いのあることがわかった。女性は採用当初から勤務実態がなかったが、広瀬氏の指示で送迎や事務などを行い、秘書として働いているように見せかけられたという。東京地検特捜部も一連の経緯を把握し、意図などを調べているとみられる。

 広瀬氏は2022年12月~昨年8月、公設第2秘書の女性に勤務実態がないことを知りながら、国から秘書給与をだまし取った疑いがもたれている。女性の夫である公設第1秘書は特捜部の任意の事情聴取に「広瀬氏の指示で公設第2秘書として妻の名義を貸した」と説明。給与など総額約400万円のほぼ全額を広瀬氏に渡したと供述している。

 関係者によると、女性は公設第2秘書に採用された後も、岩手県遠野市にある不動産関連の社団法人で働き、秘書としての勤務実態はなかった。広瀬氏は国から女性に支払われる給与などを受け取り続ける一方で、公設第1秘書らに対し、女性に広瀬氏の送迎をさせたり、事務作業を手伝わせたりするよう指示。その後、女性は人目に付く形で広瀬氏を駅まで送迎するなどしたという。

 特捜部も同様の内容を把握。広瀬氏側が女性に行わせたことは公設第2秘書の給与(月額32万~47万円)に見合うものではない上、女性が給与を受け取っていなかったことからも、広瀬氏の指示は外部から「違法」と指摘された際のアリバイ作りだった可能性があるとみている。

 秘書給与詐欺の疑惑は今年3月に週刊誌が報道。広瀬氏は自らのウェブサイトで、女性に勤務実態がないとの報道について「事実無根」と全面否定し、「事務作業や送迎をしてもらった」「目に留まりにくい活動が中心とはいえ、勤務実態があったことに間違いない」と説明していた。

 女性を巡っては、複数の事務所関係者が「秘書としての勤務実態はなかった」と特捜部に説明していることが判明している。特捜部は広瀬氏のほか、公設第1秘書らについても詐欺容疑で調べている。

「違法なことだから」事務所関係者にLINE

 広瀬氏が公設第2秘書だった女性の給与受給について、「違法なこと」と事務所関係者にLINEで伝えていたことも関係者への取材でわかった。特捜部はLINEの記録を入手しており、広瀬氏に違法性の認識があったことを示す証拠とみている。

 関係者によると、広瀬氏は女性が公設第2秘書として届け出されていた期間中、事務所関係者に対し、公設第2秘書の給与や賞与の明細を入手するよう指示した上で、「やっぱり違法なことだから」などとLINEでメッセージを送っていたという。

 参院事務局によると、公設第2秘書は毎月の給与のほか、年に2回、それぞれ給与2・5か月分前後の賞与も支給される。広瀬氏は公設第1秘書に対し、女性の秘書給与を渡すよう指示していたとされ、正確な金額を把握しようとした可能性がある。

 特捜部は、広瀬氏の自宅や女性の関係先などへの捜索で押収した資料の分析や、事務所関係者らへの事情聴取などを通じて、やりとりの経緯やメッセージの趣旨の確認を進めている。

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