弓道男子個人・野本歩夢、冷静に予選から全１５本成功し堂々頂点…４日から団体戦

　サッカーの男女決勝が行われ、男子は昌平（埼玉）が初優勝し、女子は藤枝順心（静岡）が２年連続３度目の優勝を飾った。レスリングの女子５７キロ級は内田 颯夏 （そわか）（東京・帝京３年）が２年連続で頂点に立った。弓道の男子個人決勝（射詰）は野本歩夢（愛知・豊橋商３年）が制した。

　的を外せば競技終了となる個人決勝。５本目以降は直径２４センチの小さめの的が使われ、難易度が上がった。３人が臨んだ７本目。他の２人が失敗した中、野本は見事に中心付近に矢を的中させ、優勝を手にした。以前は会場の雰囲気にのまれて試合の１本目にミスすることが多かったというが、その課題を克服するため「練習でも１本目を大事にしてきた」という。この日は集中力を切らさず、予選から計１５本すべてで成功。指導する大塚恵子コーチは「冷静に弓を引けていた」と成長した姿に目を細めた。野本は４日から始まる団体戦でも頂点を目指す。