1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. スポーツ
  4. スポーツ総合

極端に短く持ったバットで逆転3ラン、巨人・岸田「コンパクトに打ちにいった結果」

読売新聞 / 2024年8月4日 6時0分

2回無死2、3塁、岸田が逆転の3ランを放つ(3日)=米山要撮影

 巨人8-4ヤクルト(セ・リーグ=3日)――巨人が連敗を4で止めた。2点を追う二回、岸田の3ランで逆転。五回にヘルナンデスの2ラン、岡本和のソロなどで突き放した。ヤクルトは先発・高橋が崩れた。

 巨人打線が息を吹き返した。3本塁打を含む14安打で後半戦最多得点。極端に短く持ったバットで放った岸田の逆転3ランが、猛攻を呼び込んだ。

 2点を追う二回。先頭の大城卓が全力疾走で内野安打をもぎ取り、8月初スタメンの坂本が左翼フェンス直撃の二塁打で続き、無死二、三塁。絶好機で打席に入った岸田は「何とか当てて前に飛ばそう」と無意識に普段のこぶし一つ分よりも更にグリップエンドを余した。左腕・高橋の甘く入ってきたスライダーを巧みに捉えると、打球は左翼ポール際の中段に飛び込んだ。

 相手主砲の2ランで先手を奪われた嫌な流れを吹き飛ばし、「大きかった」と阿部監督。本拠地の大声援に乗り、五回には3番ヘルナンデス、4番岡本和が約1か月ぶり4度目のアベック弾で流れを引き寄せた。

 岸田は打撃で結果を出すことが、正捕手への近道だと理解している。半年前の2月のこと。那覇キャンプ中の休養日、室内練習場に岸田の姿があった。球団関係者によると、休日返上の「第1号」。オープン戦を控え、「試合で結果を出したい」と1時間ほど黙々とバットを振り込んだ。

 長距離砲ではないことを自覚し、見栄えや形にこだわらず、バットを短く持つ打撃スタイルを確立した。昨季まで6年間で通算3本塁打だが、今季は早くも4本目。さらに、そのうち3本が先制や逆転に絡む殊勲打だ。それも「狙ってはない。コンパクトに打ちにいった結果」だ。

 前夜は2失策。扇の要として「連敗が続いて責任を感じていた」と言う。それでも早出練習に顔を出し、バント練習なども欠かさなかった。やはり、練習はうそをつかない。(財津翔)

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください