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日本 連覇あと一歩…男子エペ 

読売新聞 / 2024年8月4日 5時0分

 パリオリンピックの3日のフェンシング女子サーブル団体で、日本(江村美咲=立飛ホールディングス、福島史帆実=セプテーニ・ホールディングス、高嶋理紗=オリエンタル酵母工業、尾崎世梨=法大)は準決勝でウクライナに32―45で敗れ、3位決定戦に回った。

 2日の男子エペ団体では、東京大会金メダルの日本(加納 虹輝 こうき=JAL、見延和靖=ネクサス、山田 まさる=山一商事、古俣聖=本間組)が決勝でハンガリーと対戦し、延長戦の末に25―26で敗れて銀メダルとなった。フェンシング日本勢のメダルは今大会3個目。

[聖火]加納 ロスで雪辱誓う

 日本の連覇はならなかったが、男子エペ団体決勝はフェンシングの魅力が存分に詰まった一戦となった。

 最後に1点を取れば勝負が決まる延長戦の「1本勝負」。世界ランキング1位で個人戦金メダルの加納と世界ランク2位のシクローシというエース同士の対決となった。加納は果敢に前に出る。激しい競り合いのさなか、シクローシの剣が予想外の動きを見せ、瞬時に剣先を合わせに行った加納。だがそこにわずかな隙が生まれ、相手の突きを許した。

 個人戦に続く優勝こそ逃したものの、メダル2個に輝いた加納は「目標の2冠は達成できなかったけれど、自分の実力は発揮できた」と振り返った。そして激闘の興奮が冷めやらない中、言った。「今度こそ個人、団体のどちらとも金メダルを目指したい。これから4年かけてやっていく」。26歳のフェンサーの視線は早くも2028年ロサンゼルス五輪を向いている。

 加納にはもう一つ、目標がある。まだまだマイナーと呼ばれる日本のフェンシングのメジャー化だ。21年の東京五輪後、ジュニア選手などを対象とした「加納虹輝杯」を開催し、競技の普及や強化に努める。時間がどれだけかかっても、参加する子供らと一度は剣を交えるのも加納のモットーだ。日本フェンシング協会の登録者数(23年現在)は6000人台。これが欧州の盛んな国並みの「5万人くらいまで増えるのが理想」と言う。日本フェンシングのトップに立つアスリートらしく競技の将来に強い思いをにじませる。(佐野司)

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