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派手な髪のロドマン、なでしこ撃破…「NBA名選手の娘の重圧は?」の質問には肝が据わった回答

読売新聞 / 2024年8月4日 7時32分

[パリ五輪こぼれ話]

 3日に行われたパリオリンピック・サッカー女子の準々決勝で日本(なでしこジャパン)は、優勝候補の一角に挙げられるアメリカに延長戦の末、0-1で敗れた。銀メダルを獲得した2012年ロンドン五輪以来となる4強進出を目指した日本を阻んだのは、米プロバスケットボール協会(NBA)で活躍した名選手デニス・ロドマン(63)の娘、トリニティー・ロドマン(22)だった。

 長髪を揺らしながら再三、日本のゴールを脅かした。15分ハーフの延長前半ロスタイム、再び右サイドを駆け上がり、左脚を振り抜く。ボールはゴール左上に突き刺さり、ロドマンは仲間と抱き合って喜んだ。1次リーグ最終戦のオーストラリア戦に続く2試合連続のゴールが、チームを4強へ導く決勝点となった。

 父のデニス・ロドマンは、NBAのデトロイト・ピストンズやシカゴ・ブルズなどで活躍した、バスケ界のレジェンド。リバウンドで無類の強さを誇った一方、カラフルに染めた髪やタトゥーなどでも注目された。引退後も、北朝鮮をたびたび訪問したり、飲酒運転などで逮捕されたりと、話題には事欠かないお騒がせ人物だ。

 一方のトリニティーは、4歳でサッカーを始め、2021年には米国内の女子リーグで「ルーキー・オブ・ザ・イヤー」と「ベスト・イレブン」に選出された。2023年の女子ワールドカップにも米国代表として出場した。高い技術とフィジカルの強さを兼ね備えた米国屈指のFWは今大会、全4試合に先発出場。この日のゴールで通算3点目となり、チーム最多のFWマロリー・スワンソンに並んだ。

 会心のゴールで準決勝への扉をこじ開けたトリニティー・ロドマンは「すごくうれしい」と笑顔。「技術のあるチームとの戦いになることは分かっていた。厳しい試合だったが、道を切り開けてよかった」と振り返った。

 ピンク色に染めた長髪は、父の存在を思い起こさせるが、本人は一向に意に介さない。試合後、「デニス・ロドマンの娘として、重圧を感じたことはあるか」という記者からの問いかけには、「ない。一度も」と即答した。「お父さんがやっているのはバスケット。私はサッカー。プレッシャーなどあるわけない」。22歳という若さながら、肝も据わっている。(デジタル編集部 深井千弘)

 パリオリンピックを巡る様々な話題を、ユニークな視点で随時お届けするコーナーです。

ふかい・ゆきひろ 1977年生まれ。2000年に入社し、地方支局や運動部などを経て、2022年からデジタル編集部。オリンピックの取材は3年前の東京大会に続いて2度目。好きなフランス映画は「最強のふたり」。

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