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五輪の柔道女性審判は花火師と二足のわらじ、SNSで「すごすぎ」と驚き…地元の花火大会は開催時期を変更

読売新聞 / 2024年8月4日 10時48分

東京五輪でも柔道審判員を務めた花火師の天野安喜子さん(2021年)

 パリオリンピックは3日、柔道の混合団体が行われ、日本は東京大会に引き続き銀メダルを獲得した。女子48キロ級の角田夏実の金メダルで幕を開けた柔道競技は、金3、銀2、銅3の計8個のメダルを獲得して全日程を終えたが、大会を支えた日本人審判の「意外な素顔」にSNS上で注目が集まっている。

3度目の五輪審判員

 X(旧ツイッター)で、「柔道家で花火師で博士もち。すごすぎ」「二足の 草鞋 (わらじ)履いてる方だった。すごい」などの驚きの声が上がっているのは、今大会男子81キロ級、男子100キロ級の3位決定戦などで審判を務めた天野安喜子さんだ。オリンピックの審判員は、2008年の北京大会、21年の東京大会に続き3度目となる。

 1986年の福岡国際女子選手権で48キロ級銅メダリストとなるなど選手として活躍した後、2001年に国際柔道連盟審判員に。父・修さんと東京・江戸川区の道場で柔道を教えるだけでなく、江戸時代から約360年以上の歴史を持つ「宗家花火 鍵屋 (かぎや)」の15代目当主という顔も持つ。09年には日本大学で芸術学博士号を取得した。米雑誌「フォーブス」は22年、「ビジネス界で最も影響力のあるアジア人女性20人」に選出している。

地元をあげて応援

 江戸川区のホームページによると、「鍵屋」は同区花火大会の花火打ち上げを1976年の第1回から担当している。花火大会は例年8月第1週の土曜日に行われてきたが、今年は天野さんがパリオリンピックの審判となる可能性があったことから、その時期を避けて8月24日に開催されることが昨年12月に決まった。その際、大会実行委員会の中川泰一会長は、「地元の鍵屋さんあっての江戸川区花火大会です。天野さんの名誉あるパリ五輪への派遣が決定した暁には、快く送り出したいと思います」と地元をあげて応援する姿勢を示していた。

「世界一の審判」との声も

 東京大会を前に行われた読売新聞のインタビューでは、「花火師としての覚悟だったり、瞬時の判断やリズムが審判に生きている」と語った天野さん。審判への厳しい声も目立った柔道競技だが、Xでは「柔道の審判全部この人にやってほしい」「世界一の審判だと思う」と天野さんへの絶賛の声が相次いでいた。(デジタル編集部)

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