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江村美咲「前に行く怖さがあった」…仲間に励まされ団体「銅」、「価値のある本当に本当に重いメダル」

読売新聞 / 2024年8月4日 20時43分

フェンシング女子サーブル個人3回戦で、韓国選手に敗れた江村美咲(7月29日)=松本拓也撮影

 3日に行われた女子サーブル団体で、日本(江村美咲=立飛ホールディングス、高嶋理紗=オリエンタル酵母工業、尾崎世梨=法大、福島史帆実=セプテーニ・ホールディングス)が銅メダルを獲得した。日本は準決勝でウクライナに敗れたが、3位決定戦でフランスを45―40で破った。五輪のサーブル種目での日本勢のメダルは男女を通じて初めてで、今大会のフェンシングでの日本勢のメダルは4個目となった。

 フェンシング女子サーブル団体で銅メダルを手にした江村美咲選手(25)。日本選手団の顔である旗手、そしてチームの要としての役目を果たした。

 金メダルを目指した個人戦は思うように足が動かず3回戦で敗退。団体戦も「前に行く怖さがあった」。奮い立たせてくれたのは仲間だった。粘り強く得点を重ね、「自分の背中を押してくれた」。アンカーとして臨んだ3位決定戦では、日本を勝利に導いた。

 1988年ソウル五輪男子フルーレ代表の父・宏二さん(63)に続き、親子での五輪出場を果たした東京五輪はメダルなしに終わった。その後休まず練習を続けていたら心と体が疲れ、競技を離れた時期もあった。

 心機一転し、髪を金色に染めた。何でも一人でこなし、周りから「完璧主義」とも言われる真面目な性格はフェンサーとしての礎を作ったが、自らの心に負担もかかっていた。「金髪は何事も『こうあるべき』という固定観念にとらわれていた私が吹っ切れた象徴」。団体戦では仲間と力を合わせて戦う意識が強くなった。

 4人で手にしたメダルは「価値のある本当に、本当に重いメダル」。達成感で心がいっぱいになった。(佐野司)

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