バドミントン女子シングルス・柳井商工の宮崎友花が連覇、膝こすりながらシャトル拾い圧倒
読売新聞 / 2024年8月4日 22時42分
長崎県諫早市で4日に行われた全国高校総体(インターハイ=読売新聞社共催)のバレーボールの男子決勝は駿台学園(東京)が東福岡(福岡)を破り、2年連続3度目の優勝を飾った。バドミントンの女子シングルス決勝は宮崎友花(山口・柳井商工3年)が逆転勝ちで2連覇を達成した。レスリングの男子80キロ級は岡沢ナツラ(神奈川・慶応3年)が頂点に立った。空手の男子組手団体は高松中央(香川)が2年連続4度目の日本一になった。
バドミントンの女子シングルスで2連覇した柳井商工の宮崎は「苦しい場面を乗り越えて、一段強くなれた気がする」と汗をぬぐった。険しい道のりだったからこそ、意義がある勝利だった。
危なげなかった準決勝までとは打って変わって、決勝は体が重かった。第1ゲームをジュースの末に落とし、第2ゲームも序盤に連続失点を喫するなど、苦しい展開を強いられた。
押し切られそうになりながらも「とにかくやり切ろう」と気持ちを奮い立たせた。コートに膝をこすりながらシャトルを拾い、長いラリーを制して1―1に戻すと、第3ゲームは本来の軽快な動きを取り戻し、相手を圧倒した。
すでに主要国際大会に優先出場するA代表に選ばれているホープ。代表合宿や海外遠征で多忙を極める中、今大会への出場に迷いもあったというが、「学ぶことがたくさんあった。出てよかった」とうなずいた。
過去に同種目で連覇を果たしたのは、奥原希望(太陽ホールディングス)や山口茜(再春館製薬所)ら、後に世界に羽ばたいた名手ばかり。「4年後、絶対に五輪の舞台に立ちたい」と語る宮崎も、その背中を着実に追っている。(緒方裕明)
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