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「柔道大国」に敗れた「柔道発祥国」、斉藤立は涙にくれ誓った「4年後は必ず借りを返す」

読売新聞 / 2024年8月4日 21時22分

柔道混合団体決勝の代表戦で、フランスのテディ・リネールとの再戦に臨む斉藤立(右から3人目)を激励する日本チーム(3日、パリで)=菊政哲也撮影

 「柔道発祥国」の威信を取り戻す戦いは、日本の4倍の競技人口を誇る「柔道大国」の前にまたもはね返された。

 前回東京五輪から導入された男女混合団体の決勝は、日本とフランスのライバル同士の一戦。個人戦で金メダルを取った角田夏実(SBC湘南美容クリニック)らの奮闘で日本が3勝1敗と王手をかけた。悲願の金メダルが目前だった。しかし、同じく金メダリストの阿部一二三(パーク24)らが相手の粘りの前に惜敗。6階級を終えて3勝3敗の同点となり、電子抽選で階級を決める代表戦に持ち込まれた。

 選ばれた階級は開会式で聖火最終点火者を務めたフランスの英雄テディ・リネールの男子最重量級。まるでドラマの演出のように、地元の大観衆を熱狂の渦に巻き込んだ。リネールは五輪連覇の故斉藤仁さんを父に持つ斉藤 たつる(JESグループ)を豪快な大内刈りで退け、激闘に決着をつけた。

 「武士道精神」を重んじるフランスでは欧州でも早い時期に柔道が普及した。日本の競技登録者数が約12万人なのに対し、フランスは約55万人。フランスの連覇は、柔道が世界に確実に根付いた証しとも言える。

 35歳のリネールに屈して涙に暮れた22歳の斉藤は誓う。「4年後は必ず金メダルを持ち帰って借りを返す」。ライバル物語はロサンゼルスに続いていく。(小高広樹)

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