重量挙げ男子８９キロ級、山下由起選手が大会新で連覇…能登地震で被災「支えてもらった恩返しできた」

重量挙げ男子８９キロ級で連覇を果たした飯田の山下由起選手（４日、長崎県諫早市で）＝浦上太介撮影

　長崎県諫早市で４日に行われた全国高校総体（インターハイ＝読売新聞社共催）の重量挙げ男子８９キロ級で、能登半島地震で被災した石川県珠洲市の県立飯田高３年山下由起選手（１７）が大会新記録で連覇を達成した。

　山下選手は床のバーベルを一気に頭上へ引き上げる「スナッチ」で１３０キロ、いったん胸まで持ち上げてから頭上にはね上げる「クリーン＆ジャーク」で１６２キロを挙げ、トータル２９２キロで優勝を飾った。いずれも大会記録を更新した。

　山下選手は地震で車中泊や市外への避難を余儀なくされ、約３週間練習できなかった。試合後、「多くの人に支えてもらった。結果で恩返しできてよかった」と笑顔だった。