留置場の天井に穴をあけ逃げようとしたベトナム人の男、天井裏で４０分間説得され観念

栃木県警察本部

　栃木県警宇都宮中央署の留置場から逃走しようとしたとして、同署は３日、ベトナム国籍で群馬県藤岡市、無職の男（２５）（窃盗罪などで起訴）を加重逃走未遂の疑いで現行犯逮捕した。調べに対し、「逃げようとしたのは間違いない」と容疑を認めているという。

　発表によると、男は３日午後６時半頃から同７時２５分頃までの間に、留置場内の天井２か所に穴を開けて破壊し、天井裏から逃げようとした疑い。

　同６時４５分頃、巡回していた署員が、天井に開けた穴から逃走しようとする男を発見。約４０分間かけて説得し、男が応じて天井裏から下りてきたという。天井裏からは外部に出られない構造だった。

　同署は「必要な巡回は行っていた」として、適切に対応したとの見解を示している。

　男は今年４月、日光市足尾町の男性宅に押し入り、男性の手足を縛って頭を殴り、現金などを奪ったとして、県警などの合同捜査班に強盗などの疑いで逮捕され、窃盗罪などで起訴されている。