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巨人・菅野が復活ロード、2季ぶり10勝目は「通過点」…マウンド降りるまで球威衰えず

読売新聞 / 2024年8月5日 6時0分

力投する先発の菅野(4日)=黒瀬祐生撮影

 巨人4―1ヤクルト(セ・リーグ=4日)――巨人がカード勝ち越し。一回に大城卓の2点二塁打で先行し、八回に坂本の適時打などで加点した。菅野は2年ぶりの2桁勝利。ヤクルトは終盤の好機を生かせず。

 巨人の菅野は試合後、2季ぶりに到達した10勝目について「通過点。うれしいけど特に満足することはない」と言い切った。今季にかける気迫は、直球に乗り移っていた。

 二回、初めて走者を背負い、オスナを迎えた場面だ。捕手の小林は内角に構えたが、菅野が投じた勝負球は外に大きくずれた。それでもバットに空を切らせ、三振を奪った。球速は150キロ。今季最多の117球を投じた完封勝利から中6日で、球威は戻っていた。

 杉内投手チーフコーチは「気持ちが入っているから、逆球でも空振りになる」と見た。自身も現役時代、「自分の直球が1番。打てるもんなら打ってみろ」との思いで直球を投げ込んでいた。そう自負していたから、自信が揺らいだ時に引き際を決めたそうだ。

 菅野も直球の勢いが戻らず、もがいた時期があった。右肘の張りで出遅れた昨春、ジャイアンツ球場にいた。久保巡回投手コーチはある日、菅野に球場の照明を目がけて投げるよう提案した。全盛期と比べて腕の位置が下がり、体の軸が横回転になっていたからだ。遠くの目標物に投げることで、正しい体の使い方を思い出させる狙いがあった。

 ベテラン右腕は、力学的な視点を交えた助言を取り入れ、投球フォームを見直した。春先に140キロ台だった直球は、シーズン終盤に154キロを計測。「毎日投げるのが楽しくなった」と振り返る。

 この日も、マウンドを降りるまで球威は衰えず、決め球の変化球も生きた。7回1失点の好投で、リーグトップに並ぶ10勝。1年前に「このままじゃ野球人生が終わる」と危機感を募らせていた背番号18は、鮮やかな復活ロードを歩んでいる。(財津翔)

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