1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. スポーツ
  4. スポーツ総合

男子フルーレ団体「金」、ルペシューコーチの選手起用ピタリ…今大会初出場で流れたぐり寄せた永野雄大「チョー緊張した」

読売新聞 / 2024年8月5日 10時8分

 パリオリンピック・フェンシング男子フルーレ団体の決勝が4日行われ、日本(松山恭助=JTB、飯村一輝=慶大、敷根崇裕=ネクサス、永野雄大=ネクサス)はイタリアに45―36で勝利し、金メダルを獲得した。選手起用がピタリとはまったフランス出身のエルワン・ルペシュー・コーチにとっては、うれしい2大会連続の金メダルとなった。

 35-34の1点リードで迎えた決勝戦の8試合目、日本はリザーブの永野雄大を送り込んだ。「公正な判断として、彼を出そうということは決めていた。決勝の1時間半前には確定させていた」とルペシューコーチ。今大会ではそれまで出場機会のなかった控えメンバーが、一気に流れをたぐり寄せた。

 永野は「チョー緊張した。勘弁してくれ」と思っていたというが、「とにかく足の動きを止めないよう、無我夢中で動いた」。初出場とは思えない鮮やかなフットワークで相手を突き、5連続ポイント。40―34とイタリアを突き放し、余裕を持って最終9試合目の飯村一輝につないだ。ここ一番で送り出したメンバーが見事に結果を出し、ルペシューコーチは「永野選手がしっかり決めてくれて、みんなが本当に報われた」と喜んだ。

 ルペシューコーチは、2021年東京五輪にフランス代表として出場し、金メダルを獲得。その後、日本代表のコーチに就任し、選手強化に当たってきた。この日の準決勝では、自国開催の母国フランスとの対戦となり、日本が勝利した直後には、3位決定戦でのメダル獲得を願ってフランスチームに声をかけるなど、日仏両国と縁のある指導者らしい振る舞いも見せた。

 「(東京五輪とパリ五輪の)両方のメダルに特別な味わいがある。一つは、成し遂げたという気持ちのあった金メダル。今は、すごく誇りに思える幸せな金メダル」。フェンシング大国の技術やノウハウを惜しみなく注ぎ込んだ選手たちが、自身を追うように最高の輝きを手にした姿に、万感の思いを口にした。(デジタル編集部 深井千弘)

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください