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男子フルーレ団体、仲間の快進撃に「メダル取らないと帰れない」…フェンシングでメダル5個

読売新聞 / 2024年8月5日 12時16分

 【パリ=読売取材団】第33回夏季五輪パリ大会は第10日の4日、フェンシング男子フルーレ団体決勝が行われ、日本(松山恭助=JTB、飯村一輝=慶大、敷根崇裕=ネクサス、永野雄大=同)がイタリアを破り、2012年ロンドン大会の銀を上回る初の金メダルに輝いた。

 今大会のフェンシング日本勢のメダルは、男子エペ個人の加納虹輝(26)(JAL)の金、男子エペ団体の銀、女子フルーレ団体と女子サーブル団体の銅と合わせて5個に上った。

 大躍進のフェンシングを、世界ランキング1位の男子フルーレ団体が金メダルで締めくくった。フルーレは日本で競技人口が最も多い得意種目で、過去最高だった2012年ロンドン大会の銀を更新。今大会のフェンシングでメダル通算5個は、フランスに次ぐ2位の快挙だ。

 「ロンドンの銀を絶対に超えるという思いだけは、みんな揺るがなかった」。19歳から8年間にわたって男子フルーレ主将を務める松山がメンバーの思いを代弁した。前任の主将は、08年に個人、12年に団体でいずれも銀メダルに輝いた太田雄貴さん。「強いフルーレ」を継承し、肩を並べ、超えるのが松山たち後輩の宿願だった。

 主将として臨んだ21年東京五輪は4位。日本フェンシング界悲願の「金」は男子エペ団体に先を越され、パリ大会に懸ける思いが人一倍募った。東京大会後に就任したエルワン・ルペシュー・コーチと二人三脚でステップやフットワークを磨き、昨年の世界選手権で個人は銅、団体では金を獲得。世界ランク1位でパリに臨む「最強」チームのエースとなった。

 決勝は巧みな足さばきで得点を重ね、攻撃を先導。20歳の飯村、今大会初出場の永野に助言を授けてピストに送り出し、声がかれるまで声援を送った。会場で見守った太田さんは「最高の結果で主将の苦労が報われたと思う」と後継者をたたえた。

 エペやサーブルの仲間の快進撃に、「自分たちもメダルを取らないと日本に帰れないと思った」と明かした松山。団体では唯一の金メダルを獲得し、競技の本場、フランスの観衆に「強国ニッポン」の鮮烈な印象を残した。(佐野司)

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