1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. スポーツ
  4. スポーツ総合

池江璃花子「大変な3年間だったけど、みんなで笑顔で終われた」…自由形でアンカー「みんなのことを思って全力で」

読売新聞 / 2024年8月5日 12時8分

女子400メートルメドレーリレーで日本は5位となり、最終泳者の池江璃花子(右下)を迎える(右から)平井瑞希、鈴木聡美、白井璃緒(4日、パリ郊外で)=原田拓未撮影

 パリ五輪の競泳は最終日の4日、4種目の決勝が行われ、400メートルメドレーリレーで女子の日本(白井、鈴木、平井、池江)は3分56秒17で5位だった。米国が3分49秒63の世界新で優勝。男子は中国が制し、今大会4冠のレオン・マルシャンが出場したフランスは3位だった。男子1500メートル自由形はボビー・フィンク(米)が14分30秒67の世界新で制した。今大会の日本競泳陣のメダルは、男子400メートル個人メドレー銀の松下知之(東洋大)の1個のみで、東京大会の3個から減らした。

     ◇

 「何も考えず全力を出していこう」。池江や鈴木らは声をかけ合ってスタート台に向かった。今大会の競泳の最後を飾る女子400メートルメドレーリレー決勝。米国が世界新記録を樹立するハイレベルなレースの中、日本は5位と健闘した。

 背泳ぎの白井は8番手と出遅れた。それでも、33歳の鈴木が「リレーのラップタイムでは人生で一番速い」という力強い平泳ぎで2人を抜いた。17歳の平井もスピードに乗ったバタフライで順位をさらに一つ押し上げる。アンカーで自由形の池江は隣レーンのフランス選手と競り合う展開に。途中6番手に後退しかけたが、最後は「みんなのことを思って全力で泳ぎ、今の自分の力を出し切った」と池江。タッチ差で5位を守り抜き、4人で抱き合って喜びに浸った。

 池江にとっては成長を見せる舞台だった。白血病から復帰後で最初の五輪となった東京大会はリレーに専念した。今大会は個人種目にも復帰し、100メートルバタフライを戦った上でリレー2種目にも出場。これが6レース目となり、「個人で(決勝進出の)結果を出せなかったのは悔しいけど、リレーの自由形でレースをこなせて満足できたかな」。

 夢に見てきたパリの舞台で最終レースを終え、表情には充実感も漂う。「大変な3年間だったけど、みんなで笑顔で終われた。楽しかったと思えたら一番。よかった」。集大成と位置づける4年後の五輪に向け、確かな手応えを得た。(森井智史)

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください