最強王者の「リスペクト」に「ノーノーノーノー」と返した柔道・斉藤立、ＳＮＳ「可愛いんだよなぁ」

柔道混合団体決勝代表戦でフランスのテディ・リネール（奥）に敗れ、健闘を称え合う斉藤立。日本は銀メダルを獲得した（３日、パリで）＝関口寛人撮影

　パリオリンピック柔道混合団体で日本代表は決勝でフランスに敗れ、銀メダルだった。激闘から一夜明けた４日、パリ市内で開かれた日本代表の記者会見に臨んだ斉藤立（ＪＥＳグループ）が、代表戦で一本負けを喫した後にリネールと交わした言葉を明かすと、会見場は爆笑の渦に包まれた。

　３日に行われた混合団体決勝は、３－３の同点で代表戦にもつれ込み、抽選により斉藤が第３試合に続いてリネールと２度目の対戦をすることになった。共に指導が２つ与えられる消耗戦の末に屈したが、悲嘆にくれる斉藤をリネールが抱き寄せ、言葉をかける様子がカメラに捉えられていた。

　記者会見で会話の内容を問われた斉藤は「リスペクトって言われて。いやノーノーノーノーって。そんな（ことに）値する選手じゃないんで、っていう意味で言った」と照れながら明かすと、隣の席のウルフ・アロンはうつむきながら苦笑。さらに記者から「おめでとうございます」と言われると、斉藤は「いや、おめでとうじゃないっす」と応じ、会場は大爆笑となった。

　“世界最強”のリネールと五輪初出場の斉藤が交わしたこのやりとりに、Ｘ（旧ツイッター）では「リネールが立さんに“リスペクト”伝える場面とか素晴らしいしかない」「リネール選手は本当に心から斉藤選手をリスペクトしてたと感じたよ」と、称賛の声が相次いだ。また、素朴な受け答えをした斉藤には「たつるくん 可愛 (かわい)いんだよなぁ…」「立さんきっと 喋 (しゃべ)ったら面白い人なんだろうな〜って感じた」など、周囲をほっこりさせる斉藤のキャラに、ネット民も癒やしを感じたようだ。（デジタル編集部）