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「層の厚さ」見せつけた日本のフェンシング、永野雄大「超緊張した」飯村一輝「最初は血の気が引いた」…スピードと強心臓ぶりで得点重ねる

読売新聞 / 2024年8月5日 12時42分

フェンシング男子フルーレ団体で金メダルを獲得し、アンカーの飯村一輝(左)とともに喜ぶ松山恭助(4日、パリで)=松本拓也撮影

 パリ五輪のフェンシングは、4日に行われた男子フルーレ団体決勝で、日本(松山恭助=JTB、飯村一輝=慶大、敷根崇裕=ネクサス、永野雄大=同)はイタリアに45―36で快勝、金メダルを獲得した。日本は1点リードで迎えた第8試合、リザーブの永野が5連続ポイントを奪って相手を突き放した。アンカー飯村は冷静に得点を重ねて、頂上決戦を制した。日本勢は男子エペ個人の加納虹輝(JAL)に続き、今大会2個目の金メダル。今大会のメダル総数は、男子エペ団体の銀、女子フルーレ団体と女子サーブル団体の銅と合わせ、計5個だった。

     ◇

 競技最終日、セレモニーのプレゼンターを務めたのは、フェンシングの五輪金メダリストで国際オリンピック委員会(IOC)のトーマス・バッハ会長だった。表彰台の一番上で金メダルを首にかけてもらった男子フルーレ団体のメンバーが、誇らしげに胸を張る。

 世界ランキング2位のイタリアとの決勝は、同1位の日本が層の厚さを見せつけた。勝負を決めたのは、最終盤に登場した2人だ。

 まずは、1点リードで迎えた第8試合で躍動したリザーブの永野だ。東京五輪も経験した25歳は、準決勝まで出場がなかった。試合前に起用を伝えられ、「超緊張した。とにかく足の動きを止めず、無我夢中で手を出していこうと思った」。軽快なステップで相手と距離を取りながら、怒とうの5連続ポイント。「ワンチームでずっとやってきたので、決勝は全員で戦うと決めていた」(エルワン・ルペシュー・コーチ)との起用に見事応えた。

 最終第9試合でアンカーを担ったのは20歳の飯村だ。個人戦4位と結果を残したが、ワールドカップなど主要国際大会でアンカー経験はない。相手アンカーとの相性の良さを買われての抜てきに「最初は血の気が引いた」と振り返ったが、ピスト(競技台)に上がると持ち味のスピードと強心臓ぶりで、得点を重ねた。

 45点目を決めると、飯村はマスクを脱ぎ捨てて雄たけびを上げた。主将の松山と敷根、永野が駆け寄り、もみくちゃに。本命種目の重圧をはねのけ、怒とうのメダルラッシュを締めくくった。(佐野司)

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