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サニブラウン9秒96で敗退、日本記録まであと0秒01と迫るも「もっと行けた」…終盤乱れ悔やむ

読売新聞 / 2024年8月5日 12時24分

男子100メートル準決勝で敗退したサニブラウン・ハキーム(中央)(4日)=三浦邦彦撮影

 パリ五輪陸上は、4日の男子100メートル準決勝で、日本のサニブラウン・ハキーム(東レ)は自己ベストの9秒96をマークしたが、3組4着、全体10位となり、1932年ロサンゼルス大会で6位だった吉岡隆徳以来、92年ぶりの決勝進出を果たせなかった。決勝はノア・ライルズ(米)が、9秒79で激戦を制した。女子走り高跳びは、ヤロスラワ・マフチフ(ウクライナ)が2メートル00で金メダルを獲得した。

 磨いてきたスタートでは鋭く飛び出した。しかし、中盤からジャマイカと米国の実力者に先行されると、終盤は走りがやや乱れた。男子100メートル準決勝で敗退したサニブラウンは「80メートルぐらいまで動きは良かったけど、そこからちょっとテンポが停滞してしまった」と悔やんだ。

 山縣亮太(セイコー)の持つ日本記録に、あと0秒01と迫る歴代2位の9秒96。それでも、決勝進出には0秒03及ばず、「足りない。もっと行けた」と反省しきりだった。世界陸連によると、準決勝で9秒台を出した選手が決勝に行けなかったのは史上初めてで、歴史に残る激戦だった。

 課題だったスタートは今季、改良に成功した。昨季まで2歩目の歩幅が短くなる癖があったが、昨年11月頃の練習で「感覚的な部分でしっくりくる日があって、そこを境に一歩前進した」。スムーズに出られるようになり、この日の前半の走りについても「練習したかいがあったかな」と自己評価する出来だった。

 終盤が崩れなければ、「9秒91か92ぐらいまで行けたのではないか」との手応えもある。1932年ロサンゼルス五輪で6位に入り、「暁の超特急」と呼ばれた吉岡隆徳以来、92年ぶりのファイナリストにはなれなかった。しかし、あと一歩のところにいることを改めて証明する激走だった。(田上幸広)

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