ティックトック、「ポイ活」機能を恒久的に停止…「未成年者が依存」ＥＵ懸念に対応

ＴｉｋＴｏｋのロゴ＝ＡＰ

　【ブリュッセル＝秋山洋成】欧州連合（ＥＵ）の執行機関・欧州委員会は５日、動画共有アプリ「ＴｉｋＴｏｋ（ティックトック）」が関連サービスの報酬機能を恒久的に停止させると発表した。未成年者が依存してしまう恐れがあるとして、欧州委が懸念を示し、ティックトック側が対応をとった。

　ティックトックの運営会社は、今春から簡易版アプリ「ティックトックライト」をフランスとスペインでサービスを始めた。アプリには、動画視聴や「いいね」をするとポイントを獲得できる「ポイ活」機能があるのが特徴だ。

　欧州委は今年４月、ポイ活機能により未成年者が依存してしまう恐れがあるとして、未成年者保護などを義務づけるデジタルサービス法（ＤＳＡ）に違反した疑いがあるとして調査をしていた。

　ティックトック側は今月５日までに欧州委側に、域内で報酬機能を恒久的に提供しないと約束した。