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フェンシング日本の黄金期、チームの連帯感とジュニアからの育成が実を結ぶ[三宅諒の目]

読売新聞 / 2024年8月5日 20時30分

 パリオリンピックは4日、フェンシング男子フルーレ団体が行われ、日本(松山恭助=JTB、飯村一輝=慶大、敷根崇裕=ネクサス、永野雄大=同)は決勝でイタリアと対戦し、45―36で勝利して金メダルに輝いた。2012年ロンドン大会の銀を上回り初の頂点。今大会の日本勢では、男子エペ個人の加納虹輝(JAL)に続く金メダルで、メダル総数は、男子エペ団体の銀、女子フルーレ団体と女子サーブル団体の銅を含め、計5個となった。

同じ練習拠点で種目が違っても切磋琢磨

 開幕前、1~2回程度と思っていた競技解説が多くできたことはフェンサーとしてうれしい限りだ。

 フルーレ、エペ、サーブルの各種目の選手が 切磋琢磨 せっさたくましたことが好結果の背景にある。代表選手は以前は別々の拠点で活動していたが、数年前から同じフロアで練習している。互いに鍛錬する様子がすぐそばに見えるようになり、負けられないぞというライバル意識と同時に全体の連帯感が生まれた。最初に男子エペ個人で加納虹輝(JAL)が優勝して「自分たちにもできる」との自信が全体に波及し、全3種目でのメダルにつながったと思う。

 ジュニア世代からの育成も奏功した。男子フルーレ団体でアンカーを務めた20歳の飯村一輝(慶大)は五輪2大会連続メダリストの太田雄貴さんに憧れて競技に打ち込んだという。こうした若い芽を経験豊富な外国人も加えた指導者が大切に育て、素質を開花させた。今回の活躍をきっかけに、フェンシングに興味を持つ子供たちがさらに増えるはずだ。競技の伝統国で成し遂げた快挙を一過性にせず、日本の黄金期をさらに築いていってほしい。(ロンドン五輪男子フルーレ団体銀メダリスト)

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