「あと1点」で決められなかったのがすべて…バレーボール男子イタリアに敗れる[植田辰哉の目]
読売新聞 / 2024年8月6日 0時10分
パリオリンピックのバレーボール男子日本は5日の準々決勝でイタリアに2-3で敗れ、1976年モントリオール大会以来48年ぶりのオリンピック4強を逃した。第1セットを25-20、第2セットを25-23で連取した日本は第3セット、マッチポイントを奪ったが逆転を許し、25-27で落とすと、第4セットも24-26で競り負けた。第5セットもマッチポイントを奪ったが、最後は逆転されて15-17で終わった。
植田辰哉・元男子日本代表監督はこう見た
残念だった。今大会最強のイタリアにこれだけの試合をできるのだから、勝っていれば準決勝の相手がフランスでもドイツでもメダルは見えていた。悔いは残る。
第1セット、第2セットは最高の試合をやった。石川祐希も今日にピークを持ってきて、高さもあったし、さすがキャプテンという働きを見せた。リベロの山本智大が信じられないほどサーブレシーブを上げてイタリアにプレッシャーをかけた。イタリアの選手たちは「もっと強くサーブを打たなければ」と、サーブミスが増えた。イタリアを経験した高橋藍や西田有志などの活躍も目立った。1次リーグの3試合に比べてみんな「ゾーンに入っていた」。
それだけに第3セット、「あと1点で勝ち」という場面で勝っておかなければいけなかった。そこまでサーブレシーブが崩れなかったのに、イタリアのジャンネリにサービスエースで同点に追いつかれ、連続ポイントでセットを取られた。セリエAで最高峰のリーグを戦っているイタリア選手たちの執念を感じた。3-0で勝てなかったのがすべてだ。
前回の東京大会は準々決勝のブラジル戦で1セットも取れなかった。今回、強豪イタリア相手にフルセットまで戦ったのを見ると、日本のバレーボールが進歩していることを確信させた。
植田辰哉(うえだ・たつや) 1992年バルセロナ五輪主将、2008年北京五輪監督、09年~15年:日本バレーボール協会シニアディレクター。現在は大阪商業大学公共学部教授
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