阿波おどりの桟敷席、今年は事前検査で問題なし…昨年はプレミアム桟敷席が建築基準法に違反

桟敷席の設営が進む藍場浜演舞場（７月２９日、徳島市で）

　１１日に開幕する徳島市の阿波おどりで、屋外演舞場５か所の桟敷席について、市建築指導課の検査が５日、行われた。問題はなかったといい、同課は検査に適合していることを示す「検査済証」を交付する。

　例年、建築基準法に基づく桟敷席の検査は、開幕日前日に実施されていた。だが昨年設置されたプレミアム桟敷席が同法に違反していた問題を受け、主催する「阿波おどり未来へつなぐ実行委員会」が検査を約１週間前倒しして受けることを決めた。

　５日午前、同課の市職員が有料の藍場浜、南内町、今年に復活する紺屋町、無料の両国本町、新町橋の各演舞場を巡り、通路の幅や桟敷席の高さなどが図面通りか確認した。