レスリング、尾崎野乃香が２回戦で東京大会「銅」のパワーに力尽きる…東京「銀」文田健一郎は準決勝へ

　パリオリンピックのレスリングは５日に競技が始まり、男子グレコローマン６０キロ級で２０２１年東京大会銀メダリストの文田健一郎（ミキハウス）は、１回戦でキューバ選手に、２回戦でイラン選手にそれぞれ快勝し、準決勝へ進んだ。

　女子６８キロ級で初出場の尾崎野乃香（慶大）は１回戦でベネズエラ選手を破ったが、２回戦でキルギス選手に競り負けて準決勝進出を逃した。

「金」の夢ついえる

　尾崎の金メダルへの夢は２回戦でついえた。ベネズエラ選手との１回戦は大量得点を挙げて圧勝したが、２回戦は東京五輪銅メダルのジュマナザロワのパワーに押され、６点のリードを許す苦しい展開。第２ピリオドにタックルを交えた攻撃で一度は追いついたが、最後にポイントを奪われて力尽きた。悔しい五輪初挑戦となった尾崎は、「競り勝てなかったのは自分の弱さ」と声を絞り出した。