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米連邦地裁、グーグルが独占禁止法違反と判決…検索エンジンを初期設定にし競争を阻害

読売新聞 / 2024年8月6日 6時6分

グーグルのロゴ=ロイター

 【ニューヨーク=小林泰裕】検索サービスやインターネット広告市場での独占を巡り、米司法省が米IT大手グーグルを提訴した訴訟で、米首都ワシントンの連邦地裁は5日、グーグルが独占禁止法に違反しているとの判決を下した。検索サービスを軸としたグーグルのビジネスモデルが見直しを迫られる可能性がある。

 判決文などによれば、グーグルは自社の検索エンジンをiPhone(アイフォーン)などのスマートフォンやウェブ閲覧ソフトの初期設定にしてもらう見返りに、アップルなどに金銭を支払う契約を結んでいた。同地裁はこの契約が他社の検索市場への参入を締め出し、競争の機会を損ねていると指摘した。

 米メディアによれば、同地裁は今後、グーグルに事業の一部売却や見直しを求める可能性がある。グーグルは反発し、控訴する方針だ。

 グーグルの検索サービスの世界シェア(占有率)は約90%に達する。検索サービスの利用者を対象としたオンライン広告は、グーグルの親会社アルファベットの売上高の約6割を占める屋台骨だ。

 米司法省と州当局は2020年10月、グーグルを独禁法違反で提訴した。1990年代後半に始まった米マイクロソフトとの訴訟以来、巨大IT企業に対する約20年ぶりの本格的な独禁法訴訟として注目されていた。

 米当局はアップルやアマゾン・ドット・コム、メタ(旧フェイスブック)も独禁法違反で提訴している。今回の判決がこれらの訴訟に影響する可能性もある。

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